釣り大作戦

独自の世界観を読者に押しつける大人の釣りブログ。

11月17日の出来事【多摩川】

という訳で

 

喰わず嫌いって言葉があるじゃないですか。

世間一般で「おいしいよ!」とか「これは宝石箱やー」とか言われているものでも何となく食べずにきたもの。

 

わたくしは、寿司がすきなのですが、しゃこだけはずっと食べずに生きてきました。だってグロいじゃないですか。あと素直に見た目。

 

エビみたいに艶々感もなく、生命感も足りない感じ。わざわざ、しゃこを食べるならボタンエビでも食べようかしら?となる訳ですよ。

 

ただこの前、寿司やで(もちろん回らないとこ!)勧められて食べてみたんですよ。すると「うまい!もっと早く食べていれば良かった!」とわざとらしいぐらいの感想が、するすると口から出てきたんですね。

 

そこで板前さんに「喰わず嫌いは良くないですよー」と三回抱かれてもいいぐらいの笑顔で諭されたんです。

 

そこで冬の川でブラックバスを釣った事がないわたくしは「どうせ釣れないからやめておこう」という行かず嫌いという気持ちを改心して多摩川にテクテクと向かったのです。

 

この日は晴天、少し風が吹き水面をざわつかせるぐらいの天気。手にはスピニング一本。

 

何週間か前にあった地獄のような世界はなく、いつもの多摩川

 

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水の濁りは消え、穏やかな世界を僕に見せてくれる。まずはスピナーを取り付けキャストする。

 

キラキラとブレードを回し魚へのプレゼンテーションを開始。そして回収。これを何回か繰り返しあらためて川の様子を見る。

 

普段、寒くなっても鯉ぐらいは泳いでいるこの場所に、何もいない。小魚どころか鯉までいないなんて初めてじゃないか?

 

さらによく見るとテトラポットが組まれている場所まで、砂が入り込み足がすぐにつきそうになっている。

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「地形がだいぶ変わったなぁ。」

 

あらためて感じる水の強さと怖さ。どれだけのものが流されてきて流れていったのだろうか?

 

スピナーからゲーリーヤマモトのイモへチェンジして流れの中へキャスト。コロコロと転がる感触を感じながら、様子を伺う。

 

沖の方もだいぶ浅くなっているようだ。

 

この場所の地形はだいたい頭の中に入っている。バスのつきそうな場所も把握しているはずなんだけど、今まで感じなかった岩みたいな石なんかにところどころ引っかかり、狙っているところに何もない状態。

 

そして、魚の気配は全くなし。

 

しょうがないので、テクテクと下流方面へ歩いていく。堰の周りは深くなっているから、少しはましなんだろうか?

 

だけどもテトラポットが深く並んでいた場所にも砂などが入り込み同じ状態。これじゃあ回遊してくるバスが入り込む隙間もないなぁと考えながらさらに歩いて堰の方へ。

 

テトラポットが少しずつ数が減り、水深が深くなっていく場所。少し遠投し、水の深さを確かめる。

 

ラインがゆっくりと沈み少しピンと張る。底についた合図だ。ただいつもよりだいぶ早く、その合図はきた。

 

ここにも砂などが流れ込んできたのだろう。

 

果たしてこの状況でブラックバスはどこにいったのだろうか?まったくイメージができないまま時間だけが過ぎていき、早くなった日没はすぐにやってきた。

 

冬の川は釣れた事がないが、この状況はまったく別のものだった。

 

実はこの日でこの場所をホームポイントにすることは最後になる。来ることはあるかもしれないが、違う場所へ行かなければならない。

 

最後にここで釣りたかったけど、ドラマみたいにうまくはいかないなぁと思いながら帰るのでした。

 

さらば稲田堤!